【オヤジ、家を買う】仲介手数料は交渉できる?高額な諸経費の値下げ交渉した話

オヤジ、家を買う

 こんにちは、オヤジです。

 「オヤジ、家を買う」シリーズ、いよいよ佳境の第8話です。

 前回、第7話【オヤジ、家を買う】運命の一軒!評価シートで導かれた納得の決断 では、たまたま寄り道した物件があまりにも良くて、購入する家を決定したお話をしました。

 今回はいよいよ、購入フェーズの「お金」にまつわる話です。

 住宅の購入には、とても多くの費用が掛かります。少しでも安くできると嬉しいですよね。今回は、オヤジが実際に値下げ交渉をし、『仲介手数料が脅威の90%オフになったお話』についてご紹介してます。

 この記事は、こんな人におススメです。

  • 住宅購入時に少しでも費用を抑えたい方
  • 見積書を見て、交渉できる項目を知りたい方
  • 仲介手数料の仕組みや交渉の余地について知りたい方

【驚愕】物件の費用以外に必要な”諸経費”とは?

 人生最大の買い物といわれる住宅ですが、住宅の費用以外に『諸経費』と呼ばれる費用がかかります

オヤジ
オヤジ

諸経費って何?物件以外に手続きにお金がかかるの?

参考:SUUMO 家とお金の相談

住宅購入の諸費用っていくらかかるの?現金はいくら用意する? より引用

 それぞれの金額が結構大きくて、びっくりしたことを覚えています。オヤジが購入した新築一戸建て(建売住宅)の場合、一般的に購入物件の6%から9%前後の諸経費がかかると言われています。

 仮に3,000万円の物件を購入した場合、その6%から9%は、90万円~270万円です。

 そして、この費用は購入時に「現金で」支払う必要があるのです。オヤジが住宅購入当時に実際に支払った諸経費の項目がこちらです。

 当初に営業からもらった見積もり全額を改めて計算してみたら、物件価格の7.9%でした。

参考:オヤジが実際に営業さんからいただいた諸経費の見積もりに記載があった項目

 物件価格の7.9%。この数字だけ見ると大したこと無いようにも思いますが、イメージがつきやすいように、具体的な金額だと以下の通りです。いずれも数百万円単位でとても大きな支出となることが分かると思います。

イメージ:物件価格に対する諸経費割合が7.9%だった場合の支払い金額
オヤジ
オヤジ

1つ1つが高額で合計するとそれなりの金額になります。頭金0円でもかなり大きな額の現金を準備する必要がありました

 当然ながら、物件を決める前までには『物件そのもの』の費用交渉は実施していました

 そこでも多少の減額はしていただいていましたが、もとから、その減額ありきの金額を広告に載せていたのかと思うと、「本当に減額してもらえたのか」「お得になったのか」は疑問です。

 しかも、「物件の減額はこれ以上は無理です」と営業から言われると、不動産に関して全くの素人のオヤジでは、それ以上の交渉をすることは難しかったです。

【基礎知識】仲介手数料は“上限”があるだけ

オヤジ
オヤジ

諸経費の話に戻しましょう

 諸経費の見積もりを見ても、初めて聞く言葉ばかり。それぞれが何の費用なのかはっきり分かりませんでした。

 ただ、「税金」や「印紙代」などは、どう頑張っても減額することは難しい印象でした。また、銀行や税理士などにかかる費用も、なかなか減額は難しそうです。

 そんな中、そこそこ金額が大きく費用支払先がオヤジの対面にいる不動産の営業さんである『仲介手数料』については、直接、目の前の営業さんと相談できるのではないか、と思って交渉してみました。

オヤジ
オヤジ

仲介手数料を少し値下げしていただくことは可能でしょうか

営業さん
営業さん

これは法律で定められている金額なんです…

 案の定、よくある反応で返されてしまい、その日そのまま帰宅しました。

 そこで、この仲介手数料の金額が『妥当なのか』について調べてみました。そこで衝撃の事実を知りました。

宅建業法第46条 では、売買価格が400万円を超える場合、仲介手数料の上限は「物件価格 × 3% + 6万円(+消費税)」と定められています

 「法律で定められている」のは、不動産業者が買主に請求できる仲介手数料の上限です。オヤジの諸経費に記載されていた金額も、まさにこの上限いっぱいの金額でした。

 上述したものと同様、イメージが付きやすいように物件価格に対して計算式に則って算出した仲介手数料の上限は以下のようになります。

計算式に則って算出した物件価格に対する仲介手数料の上限

【実録】営業との費用交渉 

 仲介手数料に対して「法律で定められている金額」は、あくまでも上限であり、必ずしもその金額を支払わなければいけないということではありません。

 当然、不動産の営業さんも仕事なので無理強いはできません。頭ごなしに費用を下げるように言っても関係が悪化してしまう場合もあります。お互いが対等で、関係性も壊さないように行う必要がありますのでタイミングと相談の仕方は気を付けましょう!

 すでにこの頃にはオヤジと営業さんは「良好な関係」が築けていたようにも思いますが、それも踏まえて、オヤジと営業さんの実際のやりとりをご紹介します。

オヤジ
オヤジ

先日相談した仲介手数料、法律で上限決まってるんですね!

営業さん
営業さん

そうなんです、、

オヤジ
オヤジ

この金額相談したいんですけど、何とかなりませんか?
出費が多すぎて苦しくて…

営業さん
営業さん

分かりました!オヤジさんの希望はいくらですか?
お子様も産まれるということで頑張ります!

オヤジ
オヤジ

言い値でいいんですか!?
「ゼロ」って言っちゃいますよ(笑)

営業さん
営業さん

「ゼロ」では会社に帰れません…
〇〇万円(93%オフの値段)だけください

オヤジ
オヤジ

ありがとうございます!
〇〇万円(93%オフ)でお願いします

 さきほどの仲介手数料上限に対して93%オフになると以下の通りの金額になります!

オヤジの交渉結果!93%オフだった場合の金額イメージ

 具体的な金額は控えさせていただきますが、法律上の上限から見ると本当に大幅減額していただけました。

 もしかしたら、もっと減額してもらえたかもしれないですし、『ゼロ』と言い続ければ『ゼロ』にしていただけたかもしれません。それでも不動産業者としては他の項目で十分な利益があるのかもわかりません。

 ただ、今回オヤジが皆さんにお伝えしたいのは、不動産業者の利益スレスレまで駄々をこねて値下げしてもらいましょうということではなく、建設的にお互いの落としどころを見つけましょう、ということです!

オヤジ
オヤジ

この後も営業さんとはやりとりが続くので、お互い気持ちよく関わりたいですよね

まとめ|交渉のポイントと注意点

 いかがだったでしょうか。すべてがオヤジと同じように減額できるとは限りませんが、1つの事例としてご紹介させていただきました。

✅ポイントは「知識+誠実さ」

  • 法律で「上限」が定められていることを理解する
  • 相手の立場も配慮した丁寧な交渉をする
  • 他の費用項目は交渉余地がほとんどない中、“唯一の交渉ポイント”だった

 ただただ、すべてを鵜呑みにするのではなく、よくわからないことはしっかり確認して、誠実に相談したら相手も可能な範囲で協力してくれる場合がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

✅ 皆様へのメッセージ

 本記事は値引き交渉を推奨する内容ではありません。 あくまで「実際にあったケース」として、知識を持っておくと選択肢が広がるという気づきを届けるものです。

 相手へのリスペクトをもって相談しましょう!

 いよいよ、次回、第9話が「オヤジ、家を買う」シリーズの最終章です。ぜひお楽しみに!

オヤジ
オヤジ

では、今日はこのへんで。また寄ってって

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