こんにちは、オヤジです。
「オヤジ、家を買う」シリーズ第5話です。
前回、第4話【オヤジ、家を買う】物件見学ラッシュ!で「いい家」迷子――価値観を見直す転機にでは、オヤジが、新築マンション、中古マンション、新築戸建て、とにかく手当たり次第物件を見て周って感じたことを紹介しました。
家を選ぶとき、内見で見るのは「家の中」がほとんどです。もちろん、これから住む家なので家の中が一番重要です。でも実は、それだけでは“暮らしのリアル”まではわかりません。
週末お昼の時間帯だけを見て「良さそう!」と判断してしまうと、住んでから「思ってたのと違う…」となることもあります。
実際、オヤジも独身時代に同じ失敗をしました。
第5話では、そんな経験をふまえて、気になった物件の“周辺”を実際に歩いて・見て・確かめた話をお届けします。音、匂い、明るさ、雰囲気、歩く距離感——五感で感じた“暮らしのリアル”をご紹介します。
この記事は、
におススメです!

住宅購入・賃貸関係なく、新しく家を探すときに共通して大切なことですね
【なぜ?】“何度も現地に行く”必要があるのか?
みなさんは、「いつ」物件の見学に行くことが多いですか?
当然ながら、見学をする日や時間帯によって、物件そのものはもちろん、周辺環境の特徴が見えてくるものです。

私は平日は仕事なので、土日のお昼ごろに行くことが圧倒的に多かったです
①購入後に後悔した人の半数が「周辺環境」
SUUMOの調査によると、住宅を購入する際に重視した項目で、5割以上が「生活環境」や「周辺環境」に関するものだったそうです。
参考:SUUMO
失敗・後悔はしたくない!マンション購入前にチェックしたいポイントまとめ! より引用※2019年首都圏新築マンション契約者動向調査(株式会社リクルート住まいカンパニー)より
首都圏新築分譲マンション契約者の購入物件・購入行動・購入意識など購入動向を把握することを目的に、2019年1月~2019年12月の首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)新築分譲マンション購入契約者を対象に、計4931件を調査・集計
また、株式会社FLIE(フリエ)の調査では、「後悔をしないために、より重要視した方がよいと思う項目は何ですか?」の質問に対する回答の1位が、
「物件周辺環境の下見(50.9%)」
だったそうです。
参考:株式会社FLIE
フリエ住まい総研「住宅購入で後悔したこと」 に関する実態調査! 約85%が購入した住宅に後悔を持ったことがあると回答 より引用
騒音・交通量・買い物環境・治安・夜道の明るさ、駅までの行きやすさ……など、内見の短時間では気づきにくいけれど、暮らしてみると確実に“生活の質”に関わる要素です。
②オヤジの苦い経験|マンション裏の“工場の音”
実はオヤジ、過去に、住宅選びで苦い経験があります。
当時、賃貸住宅を探していた時のことです。「日当たり良好!立地最高!広さも十分!」というマンションに決めました。
しかし、住んでみてから大きな選択ミスをしていたことに気づきました。そこには、土日の内見では気づけない大きな落とし穴がありました。
そのマンションの裏手には、ある少し古びた工場がありました。この工場、実は平日は朝から夕方まで一日中金属音を「カンカン、キンキン」響かせて稼働する工場だったのです。土日の内見の時には当然稼働していなかったので、これには実際に住んでみるまで気づくことができませんでした。
オヤジが土日も仕事でようやく取れた平日のお休み。ゆっくり寝ようと思っても、朝からカンカン響く音に起こされました。「内見だけで判断するのは危険だったな……」と反省したのを今でも覚えています。

これは土日の昼間の内見では全く予想できなかった
③土日だけの内見が見落とす「生活のリアル」
内見では、間取りや設備、日当たりに目が行きがちです。もちろんそれらは、住むにはとても重要なことなのでしっかり確認したいところです。
でも、生活するうえで大切なのは、その周辺でどんな日常が流れているか、です。どんな人々が暮らすなかで、自分がその環境に合うのか、「生活のリアル」を見極める必要があります。土日の明るい時間帯だけでなく、曜日や天候を変えることで、見える景色はがらりと変わります。
【超重要】現地チェックは最低3回!
それでは、オヤジが実際に現地を見て・歩いて感じたこと、どんな視点でチェックしていたかをご紹介します。
内見ラッシュを経て、オヤジ家では候補物件が大きく3つに絞られました!
物件 | 内見時の情報 |
---|---|
①新築マンションA | ・駅徒歩5分 ・綺麗で設備も良い ・深夜の貨物列車の音がやや気になる |
②ピカピカ中古マンションB | ・駅徒歩15分の閑静な住宅街 ・ほぼ新築同様で綺麗、設備も十分 ・スーパーも駅前に完備 |
③分譲新築戸建てC | ・駅徒歩10分 ・住宅街のためスーパーは近隣になし ・近くに大通りがあり夜も通行量は多め |
これらの物件の「生活のリアル」を見るために、いろいろなパターンの時間帯で訪問しました。家の周辺も“暮らしの一部”です。そこで、自分たちの足で現地を歩いて確認していくことにしました
物件の敷地内や建物の中に勝手に入ることはやめましょう!
オヤジの場合は、
このような方法で、情報収集をしました。
オヤジが現地で情報収集する際に、「チェックする項目」をご紹介します。どれも長く生活していく上では大切ですが、④公園の雰囲気、⑤駅・スーパーの利用、にある「その地域にどんな人々が暮らしているのか」も大切なチェックポイントかなと思います。
チェック項目 | チェックタイミング | 気づきの例 |
---|---|---|
🛣️歩道の安全性 | 平日の朝 | ・道幅が狭く通りづらい ・舗装不十分で凸凹 ・信号待ちが多い、開かずの踏切 |
🔦街灯の明るさ 🌃近隣の暗さ | 平日の夜 | ・駅からの道の街灯が少ない ・物件周辺が夜も明るすぎる |
🚧騒音・生活音 | 平日昼・夜 | ・近隣の騒音がうるさい ・救急車両の出入りが多い |
🛝公園の雰囲気 | 休日の昼 | ・中高生のたまり場になっている ・利用している子ども、大人の雰囲気が自分たちと会っていない(服装、持ち物) |
🚉駅・スーパーの利用 | 平日朝夕 | ・行きにくい ・品揃え、利用者の雰囲気が自分たちと合っていない(服装、持ち物) |

スウェットでスーパーやコンビニに行きがちなオヤジに合っているのかな
【評価激変!?】現地を歩いて見えた事実
ある程度物件のお気に入りを絞ってから、現地を歩きまわった結果、当初の内見だけでは見えなかった事実がたくさんありました。それは、良い面も悪い面も…です。
どの物件も最初の内見以降で、営業さんに同行をお願いしたもの、オヤジ達自分で周辺散歩したもの合わせると、各物件追加で3~4回は現地確認したと思います。
第4話の見学ラッシュ!の回数と合計すると、最終的には合計30回は余裕で超えていました。

ちょっとやりすぎですかね?でも一生の買い物で後悔はしたくなかったのでトコトン行きました
物件 | オヤジが歩いて得た情報 (Good /Bad) |
---|---|
①新築マンションA | ・部屋から駅まで実際は徒歩15分 ・駅からの道は綺麗、桜並木や公園もスグ ・深夜0時を超えてこの電車音はキツイ |
②ピカピカ中古マンションB | ・夜道が真っ暗(街灯少な目) ・駅まで15分全部強烈な上り坂、歩道も未整備 ・スーパーの品揃えイマイチ |
③分譲新築戸建てC | ・近くの小中高大生が朝夕は徒歩と自転車で行き交う ・スーパーは徒歩15分だが、コンビニは徒歩1分 ・大通り沿いの歩道がやや狭い |
実は、この中で②ピカピカ中古マンションが、オヤジとカミサンの中では最有力候補でした。が、度重なる現地視察で、周辺を見れば見るほど評価が下がっていったのです。
【まとめ】では、どうやって決める?優先するものは何?
いかがだったでしょうか?
物件選びでは、内見だけでなく周辺環境を知ることで評価が大きく変わる、そんなリアルをご紹介しました。

あの駅までの登り坂は二度と歩きたくないですね💦
内見の時はとても好感触!でも、周辺を見るとちょっとガッカリ。限りある物件と、決定するまでの時間的な制限もある中で、
という、物件を「どうやって決めるのか」の課題に直面しました。
この課題に対して、オヤジ達はオリジナルの「物件評価シート」を作成し、物件の好みを「数値化」しました。
次回、第6話ではこの「物件評価シート」で物件の好みを数値化し、可視化したことでオヤジとカミサンの意見をすり合わせたお話を紹介します!

では、今日はこのへんで。また寄ってって
「オヤジ、家を買う」シリーズはこちら
コメント