こんにちは、オヤジです。
2020年1月、オヤジは資産形成の第一歩として「つみたてNISA」を始めました。選んだのはS&P500連動のインデックス投資信託。毎月コツコツと積み立てを開始しました。
「よし、これから20年積み立てて、老後の資産をつくるぞ」
……と決意していた矢先、まさかのコロナショック直撃。積立を始めてたった3か月後のことでした
当時、オヤジが感じた「焦りと迷い」、それでも「やめずに続けられた理由」と、それから「5年が経過した今」をリアルに振り返ります。

投資始めたみたいだけど、コロナショック大丈夫なの?

ダ、ダイジョウブ・・・
【結果共有】コロナ暴落から5年後の資産推移
まずは結果からお伝えします。
オヤジはコロナショックで全世界が悲観している中、オヤジがとった行動は以下の通りです。
❶持っている株式は売る? | 👉 | 売らない |
➋下落時に底値を狙って追加で買う? | 👉 | 買わない |
➌積立NISAの積み立て金額やタイミングの変更は? | 👉 | やらない |
➍投資開始後いきなりの含み損を? | 👉 | ただ眺める |
ご覧の通り、何も行動を起こしませんでした。厳密には、行動を「起こせなかった」が正しいのですが、その話は本記事の後半でお伝えします。
コロナショックで大暴落後、どのようになったのか。すでにご存じの方も多いと思いますが、オヤジが投資するS&P500については、以下の通りの動きとなりました。
参考:Macrotrends より
2020年1月~2025年6月におけるS&P500の推移グラフ
そして、オヤジが持ち続けた旧つみたてNISA、2020年1年間に投資した額が、5年後の2025年5月末現在でどの程度増えたかご紹介します。
参考:オヤジの旧つみたてNISA口座 を大公開(2025年5月末時点)
<ポイント>
・旧つみたてNISAは40万円/年 が上限でしたが、ド素人すぎて設定ミスしており、33万円しか投資できていません(涙)
・5年経過した2025年5月には、2.5倍以上に大きく膨れ上がっています

あの時、何も行動しなくてよかった!
老後までこのままコアラの握力でガッチリ握ります
【初心者心理】「売らなかった?」いや「売れなかった!」が真実
率直に言って、怖かったです。
証券口座を開いてみると、毎月入れていたお金が目減りしているんです。NISAを始めて月々3万円を3か月間。せいぜい10万円ほどの額ですが、「お金が減ること」が怖くて「貯金一辺倒」だったオヤジにとって、この含み損は耐え難いものでした。
投資初心者だったオヤジは、狼狽しました。ただ、その時は「売らなかった」のです。いえ、実際のところは「売れなかった」のが事実です。

株価が下がったら損しちゃうから売った方がいいんですよね?
❶いつ売れば良いかわかるの? | 👉 | 分からない |
➋仮に売ったとして、次いつ買うの?買えるの? | 👉 | 分からないし、買えない |
そもそも、30代後半から始めたド素人投資家のオヤジ。「いつ買って」「いつ売るか」判断できないから、ただ淡々と積み上げるインデックス投資を選んだのです。
いざ暴落が起きたときも、この『初心』を冷静に思い出して、『売るタイミングもよくわからないから放置しよう』というマインドでいたことを覚えています。そんな思考の延長線上にあったのが、「とにかく持ち続けるしかない」という結論でした。
周囲には、

長期でみればS&P500は右肩上がりなんです!
なんて言いながら、オヤジは自分自身にも言い聞かせて、売らずに持ち続けました。やはり、インデックス投資はコアラのような握力で、ガッチリホールドが基本だと、身をもって感じました。

ちなみにコアラの握力は1トンとも言われています #有名なガセ
【初心者向け解説】暴落時も積立を続けたことで得たもの
先ほどもお伝えした通り、暴落時に「売らなかった」のはもちろん、「(積立設定を変えずに)買い続けた」のですが、継続して積み立てたことが結果的に大きな果実をもたらしました。
なぜなら、株価が下がった時こそ「バーゲンセール」状態だからです。少額ながらも毎月の定額購入を継続したおかげで、投資信託を安い価格でたくさんの口数を買えました。株価が回復したときに、含み益が一気に伸びたというわけです。
インデックス投資で成功するために大切なのは、相場の上下を読むことではなく、仕組みとして続けることが、最適解だと学びました。

頭では理解はしていたものの、実際に体験するのとは全く別物でした
【オヤジの考え】稲妻が輝く瞬間、市場にいることとは?
よく引用される話ですが、以下の事実をご存じでしょうか?
「株式市場のリターンの多くは、ほんの数日の上昇によってもたらされる」
インデックス投資における名著「敗者のゲーム(著:チャールズ・エリス)」。
この本の中では、過去30年間の米国市場のデータで「リターンの高い日ベスト10(=稲妻が輝く瞬間)」に市場にいなかっただけで、最終リターンが大きく減少することが研究結果として報告されています。
参考:敗者のゲーム より 引用
また、上述のグラフは米ドルベースでのお話ですが、2025年4月の日経新聞の記事では、オルカンについて「稲妻が輝く瞬間」と「円ベースでのリターン」に関する記事が載っていました。とても興味深いので、引用します。
期間は違えど、円ベースだと「稲妻が輝く瞬間」を外すと、よりダメージを受けており、リターンが減少した結果となっていることが分かります。
参考:日経新聞 より引用
当然ながら、「いつ稲妻が輝くか」は誰にもわかりません。
つまり、「稲妻が輝く瞬間を狙って」市場に出入りすることはできません。
では、どうすればよいのか?
「稲妻が輝く瞬間」に市場にいることを考えるのではなく、「ずっと」市場にいればよいだけ
オヤジは当時、何も判断できなかったけど、だからこそ市場に居続けられた。結果的に、この稲妻の瞬間を逃さずに済んだわけです。
【まとめ】初心者だから売れなかった。それが結果的に正解だった
初心者が最初に遭遇する大きな壁、それが「暴落」です。
でも、今回の体験から学んだのは、
初心者が、自分は初心者であることを客観視できること
自分が判断できないことを理解しいたからこそ、最も合理的な選択ができた
ということです。
投資の世界では、「動かないこと」が最良の戦略になる場面がある。
特に初心者のうちは、自動積立×長期保有のスタイルが圧倒的に強いと感じました。
暴落を見ても止めなかった自分を、5年後の今、少し誇らしく思っています。

では、今日はこのへんで。また寄ってって
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